今回からは、~太らないための食生活の工夫として~ の1回目 「血糖値」ってなんだろう を、お話していきます。

「血糖」読んで字のごとく、血液中の糖。その「糖」がどのくらいの濃度なのか。 を表しているのが「血糖値」というわけです。 実際の検査では、1dLの血液中に何㎎の「糖」があるかをみます。

「血糖値」の数値が高いと 糖尿病?

ほとんどの方は 食事をすると「血糖値」が高くなります。 血液を流れる糖は身体を動かす燃料です。 食事で高くなった「血糖値」も 糖が使われていくうちにだんだん低くなってくるのです。 燃料が足りなくなると(血糖値が下がると) 「お腹がすく」と感じるのです。 「血糖値」が高いまま下がらない。いつも「血糖値」が高い。 こういった状態を糖尿病と呼んでいます。

「血糖値」が高いまま。だとなぜ困ったことになるの?

~血液中に糖が多すぎると 血管をもろくしたりする原因になる~ コーヒーにたくさん砂糖を入れすぎて溶けない状況を想像してみてください。 砂糖は 沈殿しますね。血管の中でも同じようなことが起こりますので 血流が悪くなったり 血管壁に傷があるとそこに沈殿したり。。。 細い血管が集中している場所では 障害が起きやすくなります (目の血管や 手先、足先の血管など) 大きな血管で障害が起こってしまうと脳梗塞や狭心症・心筋梗塞につながる 可能性もあるのです。 怖いですね💦

「血糖値」は低すぎても困ったことになる?

お腹がすきすぎて 頭が働かない! って経験ありませんか? 脳は、糖だけを燃料としているので お腹がすいた状態=血糖値が低い状態 では、考える力も低下してしまうのです。 血糖値が下がり過ぎると動悸、息切れ、ふるえがおこることもあり さらには、意識レベルが低下して昏睡状態に陥ることもあります。

「血糖値」は高すぎるのも低すぎるのも困る

どうやって血液中の濃度をコントロールしているの? 答えから言いますと…… インスリンやグルカゴンというホルモンが 脳からの指令を受けてコントロールしています。

「血糖値」を上げるホルモン 「血糖値」を下げるホルモン

血糖値が低くなった時には、グルカゴン や アドレナリンというホルモンが はたらき、肝臓に貯蔵している糖を血液中に出して濃度をコントロールします。 お腹が減っているのに食事ができない時に いつの間にか空腹感がなくなって いることがありませんか? ホルモンの働きで肝臓に貯蔵されていた糖が 血液中に補充されるので 空腹感がなくなるのです。 反対に 食後に血糖値が高くなった時は、インスリンというホルモンがはたらき 濃度をコントロールしています。 ここで知っておいてほしいのが  血糖値を下げるホルモンは「インスリン」だけだということ。 インスリンがうまく出ない うまく働かない だから血糖値が下がらない これも糖尿病の原因のひとつとされています。

<血液中の糖の濃度を一定にする機能> がちゃんと働いているかどうか をみることができる「血糖値」

血圧とおなじく健康のバロメーターとして 見ていく必要がありますね♪

次回は ちょっと深堀りして…… 脱線して…… インスリンについて を 語っていきたいと思います。

(管理栄養士 貴田都代子)

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